放浪息子 12巻 志村貴子著
- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/09/24
- メディア: コミック
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なんてこった。
僕らの二鳥くんが高校生になってしまうだなんて……。
小学生、中学生、高校生の年代を移り変わって書いている漫画って珍しいなぁとふと思った。
ぱっとすぐ出てくるのは「ヒカルの碁」くらい。
あれ?ヒカルって高校に通っていたっけ?覚えていないや。
さておき。
中学校のファッションショーから始まるのですが、これが淡々と書かれているんですよね。
もっと衣装を作るシーンとか、高槻くんと女の子の恰好をしたドキドキ感とかを伝えられるのに1話で終わらせちゃうんだもの。
志村貴子先生憎いぜ。
場面は移り変わってバレンタインデーへ。
お菓子作りが得意な二鳥くんは安奈ちゃんにケーキを贈るのですがお返しにペアリングを貰っちゃうのですよ。
そしたら二鳥が一言。
「僕むかし高槻さんに指輪もらったことがあった」
「持ってない方がいい?」
彼女が居るのに女友達から貰った指輪を持っていない方がいいか気になっちゃっているのです。
それに対して安奈ちゃんはえ?なんで?(折角貰ったんだから持っていっていた方がいいじゃん)と暗に切ります。
もう安奈ちゃん大好き!
放浪息子にはいろんな女の子が出てくるのですが安奈ちゃんが一番「大人」なんですよね。
見た目も言動もキツイけれど、周りを考えて行動してくれるし、モデルという仕事もしっかりとした意思を持ってやっています。
もう恰好良い!
そしてそのうえ純情なんですよね。
「あんなちゃんのことすきになってよかった」なんて二鳥くんがストレートに言った日にはもう……。
もう可愛い!
シュウまた背がのびたみたい。
これからもっと骨っぽくなったりすんのかな?
かわいそう
かわいそうなのにな
ちょっとかっこうよくてどきどきする
ごめんね
と安奈ちゃんの心の声なのですが、そうなのですよ。
高校生ってもう大人なんですよね。中学生以上に男の子から男へ。女の子から女へ。
もう男の娘ではいられない、なりたくてもなれない時期になっているのですよ。
二鳥くんって可愛いんですけれど、どこか思いっきりが良くて格好いいところも多いんですよね。
もう男の子でも女の子でもどっちでもいいから二鳥くんが欲しい!
ついでに千葉さんも安奈ちゃんも欲しい!
更にちょっと時間が進み、二鳥くんが第一志望の高校から落ちてしまいます。
えー。
しかもめちゃめちゃ淡白に書かれているんですよ。
志村貴子先生本当に憎いぜ。
落ち込み具合とか1巻分ズラズラと書いても良いくらいなのに、二鳥くんが悩んでいるのは1〜2P程度。
気を取り直して安奈ちゃんとデートしユキさんという理解者であり友人を紹介するのですが、ここはもう憎い!
1話丸々使ってもいいくらいなのに会話シーンとかほとんど書かれていない!
安奈ちゃんとユキさんと絡みを見たかったよ……。
空声 こがわみさき著
- 作者: こがわみさき
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/09/27
- メディア: コミック
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3年ぶりくらいのこがわみさき先生の新刊。
こがわみさき先生は短編の方が好みなので連載作品の『陽だまりのピニュ』を抜かすと実に10年近く待っていた新刊ですよ!
短編集といってもいつもどおりオムニバス形式で繋がった連作。
「空声」という題名にもあるとおり、声とか音に関する5話で構成されています。
1話目の『声空』の主人公 明津ちゃんが可愛い!
吹奏楽部で上手くいかずに不貞腐れて河原でトランペットを吹いたときのこの笑顔!
カワイイ!
技術があって部活の中では若干浮き気味な彼女は河原でトランペットを吹きだしたらいろんな仲間が集まる集まる。
怪我をしている小太鼓の少年。
この話は主人公の明津ちゃん以外名前が出てこない。
でもそれで十分なんですよ。
川原で出会った歌のお姉ちゃんであったり、トランペットの少女であったり、小太鼓の少年であったりとそれで十分。
だって川原で一回出会っただけなんですから。
その他
・声空 The Girl Opposite
・声空 Night Piece
・声空 Winter Light "rainy"
・声空 Winter Light "snowy"
の4篇がありますので興味があったら是非。
帯には「電撃大王ジェネシス」2011 Vol4から連載とのこと。
もう楽しみで仕方がない!